3.17 入荷品


Hisato Higuchi / 2004 11 2005 4
その音楽性をローレン・コナーズと比較され、『WIRE』誌では「東京のアンダーグラウンド・シーンの中にあって、現在のところ最も優れた作品のうちに数えられる孤高の一枚」と評された音楽家Higuchi Hisatoの2005年にリリースされたライブアルバム。2006年にはローレン・コナーズもカタログに名を連ねる米Family Vineyardから本当にリリースされてしまったのだから、まったく、凄い。重苦しい空気のようにアトモスフェリックなサウンドスケープ。時折、ベキっとへし折られたようにささくれだったノイズ音がガリガリっとこめかみをつんざく。亡霊のような歌声や弦の振動音が、ゆらゆらとゆれる。静けさの中から爆発するような何か得体の知れないモノを、聴く、というよりは、そこに浮かび上がったソレを、観る、という感覚に近いかもしれないな。僕はライブ未体験なので、分かりませんが、きっとそこには、いるんでしょうねえ。亡霊という名の音像。2004年11月から2005年4月までに行ったライブ音源の編集盤。


Hisato Higuchi / SHE
ぬめりとした感触を脳裏に残していく陰鬱な音がじわあああっと浸透してくる、音楽家Higuchi HisatoのデビューEP。リリースはプライベートレーベルGHOST DISCから。ジリジリとしたノイズ音が体を蝕むようにまとわりつく冷気/霊気のような電子音や、まるで亡霊の歌声のように吐息が鼓膜を触れるアシッドフォーク、風が吹けば、ふわりと空に消えてしまいそうなギターの音色… まさに霊界から届いた差出人不明の手紙のように、この音は、ただただ不気味だ。忍び寄るという感じではない、さっきまでは確実にいなかったはずのモノが、今は、確実に、いる…背後に、という感覚。そんな感覚を音楽で味わったことが、かつてあったかどうかを今思い出すことはできないけれど、ここには、確実に在る、そんな感覚。


Psychic Channel 07 / Love,Peace and Insanity
05年結成、都内中心にライブ活動スタートし、07年2月に満を持してリリースした1st 12"EP「DEEP SKYBLUE SICK EP」がアナログとしては異例の反響を呼んだラップグループPSYCHIC CHANNEL07(サイキックチャンネル07)は、ビートメイカーyasuhiro ito、ラッパーCALKiRA、デザイナーukaRによる表現者の集合体。ヒップホップを基盤に、ハネの効いた独特のビーツが中毒的に五感に効いてくるバウンシーなyasuhiro itoのトラックの上をまるで歌を歌うように、抑揚をきかせたフロウをたたみかけるように叩きつけるCALKiRAのスタイルはまったく新しいヒップホップミュージックの着陸地点へと到着!愛と狂気に満ち溢れた世界で、手伸ばして出したピースマーク!!ひとつのラップミュージックとして聴くのではなく、音と言葉、アートワークや立ち込める空気やムードまで、すべてから放たれた強烈なまでのパワーを。

本日の入荷品:
Hisato Higuchi / 2004 11 2005 4
Hisato Higuchi / SHE
Psychic Channel 07 / Love,Peace and Insanity

本日の再入荷品:
V.A / ExT Recordings 1st Anniversary Master Mix(Mixed by やけのはら)
Cherryboy Function / Something Electronic