12.16 入荷品


藤田建次 / この惑星の郊外で
少年が小さな四畳半で思い描いたいくつもの夢のつぼみが、ようやく綺麗な花となり、咲きほこる。Magic book recordsより、2枚のアルバム『Maginetic Pilgrimage』、『引力と斥力』をリリースし、文学的、童話的と評され、ちょっぴりロマンチックで摩訶不思議な世界観で多くのリスナーを魅了してきた藤田建次が、この度balen discよりサードアルバムを発表。藤田建次の作品史上最も『うた』の要素が押し出された作品。頭の中の思考回路、はたまた妄想の世界をのぞき見しているかのように断片的な世界が繋がったり、分離したりしていたこれまでの作風と比べると、今作ではPOP MUSIC然とした美しいメロディや楽曲構成の魅力をシンプルに響かせ、そしてその魅力を最大限に聴かせてくれる作品となっている。慌ただしい毎日や都会の喧騒から、時々ふっと離れたくなる事がある。メイン通りだけが街の景色じゃないんだ。路地裏を曲がらないと見えない景色もある。この音楽が、そんな何処かの誰かのもとで鳴らされた時、今は少し休んでもいいから、しばらくしたら、また歩き出そうと思う、そんなきっかけになってくれたらいいなと、僕は思います。
幻想的で美しくも儚い郊外からのうた声が、どこからともなく聴こえてくる。


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藤田建次 / この惑星の郊外で