1.27 入荷品


フルカワヒデオプラス / MUSIC: 無謀の季節
文学界のみならず、音楽界からも絶大な支持を集める作家、古川日出男が『エクス・ポ』内で連載されていた異種格闘技連続対談「フルカワヒデオプラス」をバンド名に冠して、超ぶっ飛んだフルアルバムを完成させた!!!!メンバーはd.v.d、Harpy、zuppa di pesce他のitoken、テニスコーツの植野隆司、そして『nu』の発行人、そして『エクス・ポ』のデザイナーであり、音楽家でもある戸塚泰雄の3人。
この単なる朗読でもない、歌でもない、ヴォイスパフォーマンスでもない、そしてまたヒップホップにおけるポエトリーリーディング的なものでもない、この演奏にぶっ飛んだ。そう、これは演奏だ!詩を言葉を語る後ろにBGMのように楽器を鳴らす類いのものとはまったく違う。演奏者全員の音がほとばしる。駆け引きする。物語が走り抜ける。頭の中でギュン!と走り抜ける。
感情がいろんな巡りかたをする!興奮したり驚いたり言葉の意味を物語の流れを追おうと音を聴くことに専念したり感情的に言葉を語る人の言葉の言い回しにちょっぴり滑稽なものを感じて可笑しく思ったり、したと思えばそんな自分を少しだけ恥じたり…聴いている間、体感している間に自分の中で駆け回る様々な思考。しかし気づけばそんなことよりもただただその音の前で圧倒されながらもワクワクしているだけの自分に気づく。フルカワヒデオから発せられる言葉のパワー、いやフルカワヒデオたちから発せられる音がただただかっこよすぎてぶっ飛んだ。
過去に聴いてきたどんなロックンロールにも、どんなヒップホップにも、どんな得体のしれない音響作品にも感じることのなかった強烈な『何か』を目の当たりにすることになるでしょう!

アルバムにもテキストを寄せている虹釜太郎( 360゜records )と古川日出男の作品『yearly 古川日出男 ロックンロール770ゴーストタウン』も超限定された場所でのみ購入できるので、ぜひ入手までたどり着いてほしいと思います。これがまたすごい!!また全然違った聴こえ方をする古川日出男の音を体感できます。

『MUSIC: 無謀の季節』は、三島由紀夫賞を受賞した2005年作『LOVE』のストレートな続編として執筆が続けられている『MUSIC』の音声・音響版であり、そのテキストは今後活字化される『MUSIC』に先行して発表されるが、CDに収録可能にした再編成・断章版、CDオリジナルのテキストとなっている。つまり現時点では未発表の作品であり、全編書き下ろしのテキストとなっている。

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フルカワヒデオプラス / MUSIC: 無謀の季節